Webサーバーの構築(CentOS 6)

Apacheというフリーウェアを使用してWebサーバーとして使えるよう設定します。

環境

CentOS 6.10
Apache 2.2.15
CentOS 7はこちら

1.Apacheのインストール

root権限でコンソールに yum -y install httpd と入力し、Enterキーを押します。
インストールが開始され、Complete!という文字が表示されれば完了です。

[root@ ~]# yum -y install httpd (Apache(httpd)のインストール)

2.Webサーバーの設定ファイル編集

Webに関する設定ファイルを編集します。
root権限のままコンソールに vi /etc/httpd/conf/httpd.conf と入力し、Enterキーを押します。
画面が切り替わり、設定ファイル(httpd.conf)の内容が表示されます。

[root@ ~]# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf (httpd設定ファイルの編集)

httpd設定ファイルの編集を行うので、編集モードに切り替えてください。
まず、ServerTokens OS という記述の OS の文字を Prod に変更します。
これはエラーページを表示した際、サーバーのOS名を表示させないためです。

ServerTokens OS

(↓OS部分をProdに変更)

ServerTokens Prod

KeepAliveの Off を On に変更します。
これはサーバーとクライアント間の接続を開いたままにして、レスポンスを向上させます。

KeepAlive Off

(↓Off部分をOnに変更)

KeepAlive On

ウェブサーバー管理者のメールアドレスを設定します。
初期状態では、root@localhost となっていますので、自分のメールアドレスに書き換えます。

ServerAdmin root@localhost

(↓root@localhostを自分のメールアドレスに変更)

ServerAdmin 自分のメールアドレス

ホスト名とポートを設定します。
初期状態では、www.example.com:80 となっていますので、行頭の「#」を削除し、設定するホスト名に書き換えます。

#ServerName www.example.com:80

(↓行頭の「#」を削除し、www.example.com部分を設定するホスト名に変更)

ServerName www.ホスト名:80

次に、Options Indexes FollowSymLinks という記述の Indexes の文字を削除します。
これはアクセスした際、ブラウザ上にディレクトリのファイル一覧を表示させないためです。

Options Indexes FollowSymLinks

(↓Indexes部分を削除)

Options FollowSymLinks

次に、ServerSignature On という記述の On の文字を Off に変更します。
これはエラーページ表示時に、サーバー情報を表示させないためです。

ServerSignature On

(↓On部分をOffに変更)

ServerSignature Off

次に、Options Indexes MultiViews という記述の Indexes の文字を削除します。
これはエラーページ表示時に、ブラウザにiconsディレクトリのファイル一覧を表示させないためです。

<Directory "/var/www/icons">
Options Indexes MultiViews FollowSymLinks
AllowOverride None
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>

(↓Indexes部分を削除)

<Directory "/var/www/icons">
Options MultiViews FollowSymLinks
AllowOverride None
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>

次に、AddDefaultCharset UTF-8 という記述の行頭に # を追加し、コメントアウトさせます。
これはApacheのデフォルト言語がUTF-8に設定されている為、metaタグが無視されてHTMLやアプリケーションが文字化けしてしまうことを防ぐためです。

AddDefaultCharset UTF-8

(↓行頭に#を追加)

#AddDefaultCharset UTF-8

編集は以上です。Escキーを押して編集モードを終了し、:wqを入力して設定を保存します。
変更内容が問題ないか確認するため、service httpd configtest と入力し、確認します。
Syntax OKと表示されれば問題ありません。

[root@ ~]# service httpd configtest

service httpd start と入力し、WEBサーバーを起動させます。
また、サーバーの再起動時に自動起動するよう設定します。

[root@ ~]# service httpd start (Apache(httpd)の起動)
[root@ ~]# chkconfig httpd on (Apache(httpd)の自動起動設定)

ウェブコンテンツを置くディレクトリの所有者をFTP接続で使用するユーザーに変更します。
例として、「sakura」というユーザアカウントを使用してFTP接続を行い、コンテンツをアップロードすることにします。

[root@ ~]# chown sakura /var/www/html/

3.テストページ表示確認

では、実際にウェブページが表示されるか確認します。
【仮登録完了のお知らせ】というメールに記載されているVPSのIPアドレスにブラウザでアクセスしてください。
下記のApacheテストページが表示されれば完了です。
Apache表示テスト画面

テストページが無事確認できたら、テストページのファイルは必要ありませんので、削除します。

[root@ ~]# rm -f /etc/httpd/conf.d/welcome.conf
[root@ ~]# rm -f /var/www/error/noindex.html